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■Wheels for the mind(2000/04/18) |
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先日、小さなイベントのライブ中継を行った。ごくごく限られた人をターゲットにした配信だったけれど、非常に有意義な体験ができた。 ひとつめのイベントは、とある高校合唱部の定期演奏会。20回目の記念すべき演奏会ということで、OB・OGたちが大勢集まり、現役メンバーとの合同演奏も行った。その模様を時間的・地理的な制約から当日参加できなかった人に向けて配信(サウンドのみ)。遠くは中国に単身赴任した人や、卒業後に札幌を離れて住んでいる人が対象となった。総接続数4件という一見寂しい結果
だったが、ホントに伝えたい相手にホントに伝えたいコンテンツを配信することができた。 このふたつのイベントのライブ配信を終え、ふと思い出したのが“パーソナル”コンピュータMacintoshが登場した当時に使われていた“The
Computer for the rest of us”というキャッチフレーズだ。「今までコンピュータを使ったことのなかった誰もが使えるようなコンピュータ」というような意味で、『アプリケーションの内容にかかわらず、人々がすでに身に付けている技術だけで使えるようにし、ユーザーが目的とする作業と直接向かい合えるような、コンピュータをできるだけ「透明な」ものとする(以下略)』(※)ことを目指していたのである。コレってすごくQTSSの持つ敷居の低さに通
じるところがあるように思えてならない。 折しも、ストリーミング界のBig BlueたるReal SystemのReal Playerで、PC界のBig BlueであるMicrosoftの、Windows Mediaのコンテンツを再生できるようになるとの発表もあり、時代はますます“1984”化しつつある(笑)。個人でもアイディアとフットワークさえあればこのBig Brotherに立ち向かう(?) ことができるのがQTSSの魅力デス。さあアナタもQTSSというハンマーで現代のBig Brotherに対抗しよう! (※)月刊MACLIFE別冊『98ユーザーのためのMacBOOK2』ビー・エヌ・エヌ'89年9月刊 大谷和利氏による“コンピュータ・トレンドというもの”より引用。大谷氏は『マッキントッシュがヴィークルになる日』(ビー・エヌ・エヌ刊)のなかでも『ぼくの見方としては、マックがシステムレベルでハイパーカード的なものを組み込むことで、本当のメディアになっていくだろうと考えています。あらゆるデータを扱えるメディアになり、ちょうど作家が書いた原稿が本になるように、ディスクの形で作品が供給される。それを見るためのツールというか、情報を盛り込むための「器」に、マックがなっていく。つまりインフォメーションのヴィークルですね。 |
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