Northern Lights:labo:tech note : back number

  QTVR パノラマ撮影 素朴な疑問 その2  
  QTVR パノラマ撮影 素朴な疑問 その1  
  DVD DVD Authoring  

QTVR  ■パノラマ撮影 素朴な疑問 その2 (99/08/07)

 


   
 QuickTime VRパノラマ撮影時のセッティングについて、“迷ったら試せ”というわけで、いくつか試してみた。  詳細はその1を参照
 1)雲台の回転の中心をカメラのフィルム面にする
 2)雲台の回転の中心をカメラのフィルム面とレンズ前縁の中間にする
 3)雲台の回転の中心をレンズの前縁にする

 というわけで、レンズの近くに対象物があったほうが各セッティングの違いを確認しやすいだろうという推測のもと、炎天下、車内のパノラマ撮影を敢行した。ちなみにその日は北海道には珍しく不快指数が80を越えたとか.....。
 各項目の車内写真は、前後席の間に設置した三脚の上にVR撮影用の雲台をセットし、17-35mmレンズの17mm側縦位置で撮影した素材をアップル QuickTime VR Authoring Studio(QTVRAS)でパノラマムービー化、QuickTime Playerでpict書類に書き出し、macromedia fireworksでJPEG化したもの。クルマを俯瞰したとすると、写真1から3にかけてカメラの位置が雲台上で後退していることになる。

 1)雲台の回転の中心をカメラのフィルム面にする
angle 1 2cv 1

 今回のセッティングではもっともカメラがフロントガラスに近付いた状態になる。QTVRASでステッチする(つなぎ合わせる)とハンドルと助手席前縁がズレてしまっている。

 2)雲台の回転の中心をカメラのフィルム面とレンズ前縁の間にする
angle 2 2cv 2

 今回のセッティング中ベストな結果となった。QTVRの先達である荻窪圭氏より教えていただいた「カメラのフィルム面前方にレンズの焦点距離分移動した位置を回転の中心にする」という方法でセッティング。詳細はまたまた次回(笑)。

 3)雲台の回転の中心をレンズの前縁にする
angle 3 2cv 3
 今回のセッティングではもっともカメラが後退した状態になる。写り込んでいるエリアは最も広いが、ステッチする際にズレが生じてしまう。


 3種類のセッティングで撮影したVRムービーを見比べたい方はコチラをどうぞ。

QTVR  ■パノラマ撮影 素朴な疑問 その1 (99/07/24)

 


   

 QuickTime VRのパノラマ撮影で試行錯誤を繰り返すうちに、ひとつの素朴な疑問が浮んできた。パノラマ撮影は御存じのようにカメラを水平方向に360°回転させて撮影するわけだが、その回転の中心をどこに設定すればいいのかという疑問である。

 長らく使っている専用の雲台は、カメラの位置を調節して雲台の回転軸とカメラの回転軸をあわせることができる設計になっている。ボクはアップルのQTVR作成ソフト「QuickTime VR Authoring Studio」のマニュアルp.80“撮影機材の選び方”にある『参考:カメラの回転軸はピント面を中心に回転させる必要があります。』の記述にしたがって、ピント面=フィルム面と考え、雲台の回転軸とフィルム面をあわせるようにセッティングしていた。
 この記述に対応する形で掲載されていた説明図が曲者だった。ピント面=フィルム面と考えるとこの説明図の意図とは異なることになる。しばらく悩んだ末に前記の自分流の結論に達し、その後延々とこのセッティングで撮影していたのである。

【アップル QuickTime VR Authoring Studioのマニュアルp.80より抜粋】
QTVRASマニュアル

  ところが。ある日、某バシカメ店頭で手にしたマンフロットのQTVR用雲台のカタログには、雲台の回転軸をレンズの先端部にあわせた写真が掲載されていた。後日購入したこの雲台のマニュアルにも、レンズの先端部を雲台の回転軸にあわせるような説明図が掲載されていた。

【Manfrotto QuickTime VR KITのマニュアルより抜粋】
Manfrottoマニュアル

 ????。はたしていずれのセッティングが正しいのだろうか?
 QuickTime VR開発元か。カメラの三脚や雲台の専門メーカーか。そして両者の指示とも異なる自己流のセッティング方法か....。

 “迷ったら試せ”というわけで、さっそく様々なセッティングを試してみることにした。あわせて先達の意見も伺っておこうということで、『Mac Wire』や『デジタルカメラエクスプレス』 等に寄稿し、自らのサイトでもQTVRの作例を数多く発表している荻窪圭氏宛に、失礼と思いつつもイキナリの質問メールを出してみた。

(以下次回

DVD ■DVD Authoring (99/07/17)

   

 札幌エレクトロニクスセンターデジタル工房に6月から導入されたDVDオーサリングシステムにハマっている。デジタル工房のこのシステムはSonic SolutionsのDVD CreaterというMacベースのもので、MPEG2のエンコーダーボードと専用のオーサリングソフト、DVD-Rなどがセットになったもので、なんと1,000円/1時間で使用することができる。ちなみに総額約1,000万円のシステムとか....。
  クライアント2社との共同作業により、エンコードのノウハウ、オーサリングのノウハウなどを試行錯誤しながら(人柱ともいう...)蓄積しつつある。

 15日にSonicの担当者や代理店の担当者によるセミナーが開催された。 以下その中から興味深いハナシをピックアップしてみた。

 

[Sonic Solutions関連]
・'86年、ルーカス・フィルムから独立したエンジニアがSonic Solitions社とPixer社を起こす。
・業務用CDプリマスタリングシステムSonic Studioはマーケットシェアの3/4を占める。
・業務用DVDオーサリングシステムDVD Creatorはマーケットシェアの2/3。ちなみに業務としてDVD製作しているスタジオはワールドワイドで1,200程度。

[DVD関連]
・新しいメディアが登場して最初の5年間の普及の度合いを比べると、LDが5年で1,000程度(プレゼン画面の単位が読み取れず不明...)、CDが5年で4,000、それに比べDVDは2年目にもかかわらず既に2,000を超える勢い。
・DVDプレーヤー普及台数は、アメリカ250万台、日本80〜100万台、'99年末にはワールドワイドで450万台になる見込み。
・発売タイトル数 ('99年5月末現在)
  アメリカ/2644 日本/2000 台湾・香港/800

[エピソード]
・アメリカの一般家庭にあるビデオデッキの使用状況の調査によれば、60%以上で時計が00:00:00状態とか。つまり、アメリカ人の60%以上はビデオデッキをTV番組の予約録画に使用せず、プレイバック専用として使用している。
・アメリカのインターネットのトラフィックの85%以上がカリフォルニアから発信されている。

※上記の数値等は正確な裏付けを取ったものではアリマセン。あくまで“興味深いハナシ”ということでご了承を....。

 

system | tech note | QuickTime | QuickTime VR | shockwave | othersbar works | company | profile | labo | note
home