a note

11月 

OCTOBER SKY

 
 ヒコーキのなかで 

 

11月18日

 

■ OCTOBER SKY

 帰路、機内で上映された映画が印象に残った。

 1957年10月、アメリカの小さな炭坑町に住む少年たちが、夜空に輝くソ連の人工衛星スプートニクを見て、自分たちもロケットを作ろうと決心し、さまざまな障害克服して夢を実現させるというもの。あらすじだけみると歯が浮くような内容だが、原作のことは書評だったかドコカのNewsサイトで読んだことがあり、個人的な“読みたい本リスト”に載せていたもの。偶然にもその映画が機内で上映されていたというわけで、「人類、月に立つ」以来 ロケットや宇宙にかんする本や番組に再度関心が向いていたため、“少年たちが自分たちのチカラでロケットを作って打ち上げる”という設定じたいに参ってしまったのだ。脚本も参ったけど、カメラワークにも参ったし、音楽もWindhamHillマーク・アイシャム(「人類、月に立つ」もそうだった)で参った。
 主人公が一時夢をあきらめて炭坑夫になろうと決心した際に、早朝採掘現場に向かうエレベーターの天井から見える夜空をスプートニクが横切る場面など、ホントうまいなぁって感じでした。

 NASAのエンジニアだった著者、ホーマー・ヒッカムが実際の体験を記した『Rocket Boys』、邦訳ってまだ出てないのかなぁ。紀伊国屋BOOK WEBで検索してもヒットしないし、実際に書店で調べてもらってもダメだった.....。情報求ム! ちなみにAmazom.comで著者を検索したら今年7月に『Back to the Moon』という新刊を出していた。これも邦訳読みたいッス。版元さんヨロシクです(笑)。

=OCTOBER SKY
  ■オフィシャルサイト
    http://www.universalpictures.com/octobersky/
     予告編QuickTimeムービー 10fps(10MB) 5fps(5MB)あり。

  ※あらすじ紹介等はコチラが詳しい
 

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11月18日

 

■ ヒコーキのなかで

 旅の準備段階で、どんな本を持っていくかアレコレ思案する時間が好きだ。その旅の目的や移動手段、そしてバッグの大きさにあわせ、ピッタリの本を絞り込んでいくわけだ。

 こんかいの出張はまるまる1週間+機上でのべ15時間近く過ごすということで、ちょっと多めに本を詰め込んだ。

 

『日本充電 三000キロ 男たちの“手作り電気自動車”珍道中』(田口雅典&宮崎まさ夫著 海拓舎刊)

 ボクが駆け出しのライター時代、著者の田口さんと一緒に仕事をしことがある。笑い上戸だったのが印象的で、締切直前で状況が厳しくなるほど、二人して床につっぷし笑い転げていた記憶がある。彼はその後チームACPとしてパリダカにも出場(タミヤのワイルドミニ4駆“トヨタ・ランドクルーザー”のデカールにも彼の名前がある)、クルマ雑誌等で活躍、最近はEV(電気自動車)に傾倒しているようだ。
 その彼がエンジンをモーターに換装したスーパー7で、日本縦断に出かけた際の珍道中ぶりを綴ったもの。こんな旅、なかなかできない。

 

 

『墜落の背景 日航機はなぜ落ちたか』(山本善明著 講談社刊 上下巻)

 特定の状況で読むと異常にコワイ本シリーズの1冊。千歳〜成田便がJALだった都合上、成田〜LA間もJALと決まった瞬間に、この本を持っていくことにした(笑)。
 著者は元日本航空健康管理室副室長。内部告発といえなくもない内容だが、類似本にはないリアルな情報がイッパイ。サスガに機内食を配ってくれる客室乗務員の前で堂々と読むわけにはいかない装丁なので、カバーだけはずしてったケド。
 ちなみに“特定の状況で読むと異常にコワイ本シリーズ”個人的No.1は、かつて青函連絡船で読んだ『洞爺丸はなぜ沈んだか』(上前準一郎著 文春文庫刊)デス。

 

 

『救命士』(ジョー・コネリー著 早川書房刊)

 これは著者の経歴が面白くて購入した本。コネリー氏は9年にわたり救急救命士の仕事をしており、その体験が随所に活きている。麻薬常習者や悲惨な事故の被害者の描写に加え、精神的に参っている主人公の様子など、旅先のホテルでひとり読み続けるにはシンドイ内容だったけど、そのシンドさが逆に面白かった。

 映画「タクシードライバー」の監督(マーティン・スコセッシ)と脚本家(ポール・シュレイダー)が再びタッグを組んで本書を映画化しているそうだ


 

 

『ネットフォース』(トム・クランシー、スティーブ・ピチェニック共著 角川文庫刊)

 ご存じトム・クランシーの新刊。というより『ノドン強奪』(新潮文庫刊)のopセンター・シリーズのコンビが、舞台をネット上の仮想空間(VR)と現実空間(RW)が入り交じる2010年に移し、電脳テロリズム(?)に対処するFBI内の特捜隊の姿を描いた。

 やはり時代性という意味でトム・クランシーもネット犯罪というテーマに取り組まざるを得ないということか....。コレはコレで面白いけど。

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10月  人前で読めない本
 道徳的見地ってのを除外したとしても人前で読めない本って絶対にある。読むと涙の止まらない本とか、お腹が鳴ってしまう本とか。でも代表格は可笑しくて可笑しくてついつい吹き出しちゃう本だ。 
 ゲンバクの反動 9月は原爆がらみの本を読んでいたので“いばらキ”の事件について、はからずも予習してしまっていたコトになる。 
9月 

Think Small

 VW Beetleと言えば、忘れるわけにはいかないのが“あの広告キャンペーン”だ。“Think different”って聞いて真っ先に思い出したのもコレである。 
 アメリカのTVCF
 ひょんなことからアメリカのTVCFをQuickTimeムービーで視聴できるサイトを発見した。 
 

The Day After Trinity


 ボイジャー社のCD-ROMでどうしても紹介しておきたいものがある。『ヒロシマ・ナガサキのまえに 〜オッペンハイマーと原子爆弾』だ。
 
 
 

フムフム

 『人類、月に立つ(下)』(アンドルー・チェイキン著/NHK出版刊)が書店に並び始めた。アポロ計画にまつわる人間ドラマを、上巻に続き13号から最終の17号まで追ったもの。
 
 
8月  嵐の大洋
 
 先月までのハナシの流れで言えば“嵐の大洋”はアポロ12号の着陸地点ってことだけど、こんかいは地球上のハナシ。 
7月 FULL MOONと月面VRムービー 思ったよりは盛り上がらなかった7月20日だけど、この写真集とVRムービーにはカンドーした。 
 15歳 7月25日がやってくる。そう。和歌山の「毒入りカレー事件」から丸1年がたったのである。 
  もうひとつのEposode I
 
 7月20日がやってくる。そう。お約束の月着陸30周年である。
 
 
  the artisan spirit  最近“技の価値”について思いを巡らす日々が続いている。 
  Hyper Text Museum  QuickTime4の日本語版がそろそろ登場するらしい。Flash4の日本語版も今月末に登場が決まっている。 日本のインターネット人口が2,000万人を超え、メディアリッチでエンターテイメント性を重視したwebサイトがアタリマエになっている今だからこそ紹介したいサイトがある。 
6月  宇宙つながり・飛行士つながり 東京出張(MacromediaのUCON'99参加)で自由な時間が取れたせいもあるけど、やっぱり「人類、月に立つ」を見たのが大きかったのか、関連本をたくさん読んだ。 
 FROM THE EARTH TO THE MOON(人類、月に立つ)  BS10周年記念特別編成で放映中の「人類、月に立つ」が面白い。アポロ計画の全貌をドラマ化したもので、6/16まで放映中。 

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